新しい試みに挑み始めたのは2015年の秋。 職人の友人と立ち話している時にふと思い立ったアイディアでした。 我々、物作りをしている人間の使命とは何か。 やりがいとは何か。 目的とは何か。 感謝の時、挨拶の時、心を込め、魂を込める日本古来からの作法から名付けられたこのチーム名は、 作り手同士の手を合わせ合うことはもちろん、作り手から使い手、過去から未来、 そしてそこから派生する可能性の一つ一つが合わさる事を意としています。
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価値とは何か。 人によってそれは捉え方が異なる。それを画一化するために金銭が生まれた。 一つのものを様々な視点から見たいと思うのは、単に僕の職業柄のせいでしょうか。 アートというものは一面のみでは成り立たないと思います。 これはあくまで僕の個人的な意見ですが、リンゴのデッサンをするにしても表面だけでなく、 本来の花弁の存在や輪切りにした状態での形状、 木にどの様に付いているか等、様々な目線で見てそれを表現してやっと「リンゴの絵」になります。 僕の作品には様々なストーリーが隠されています。 鑑賞者がなかなかたどり着けないところまで一つの作品に物語を込めています。 「お金がなくても自由に生きていける」 そんな生活に憧れを持つのは誰もが共通かと思います。 そこで一つ忘れてはいけないのが「無償」と「無料」の違いは何か、ということ。 日本語の面白いところですでにこの語彙に答えは出ています。 「償いが不要」と「料金は不要」。 人が携わる以上何かしらの対価は生じます。 僕はアンチエコノミストな考えもありますが、 決して「無償」で自分の時間と才能を提供することはありません。 無料で差し上げたものに対して僕は対価を求めません。 僕以上の感動を誰かに与えてください。 それが僕に感動を与えてくれた人たちから受け継いだあなたへのバトンです。 そしてそのバトンが次に渡った時、その人たちの行為の意味が成されます。 23人からの部品提供により今も共に走るバイク。 2008年から乗り始め、現在実走距離105,000km。 ヘルメットはビンテージの SIMPSON '81、R氏より。 鞄は敬愛するレザー作家F氏より。 人に何かを与えるということは怠慢からは成し得ません。 努力と忍耐が必要です。 それを知っているからこそ、それらを背負った人たちに助けられているからこそ、 僕は止まるわけにはいかないんだと思います。 今日という一日に、あなたという一人との出会いに「ありがとう」。 ってな感じで京都に滞在しております。 とはいえ石川に帰ったり大阪に車を停めに行ったりと 忙しない感じで移動しております。 今回は作品展示は勿論のこと、 ウィンドウ、空間構成、照明、音響など最大限に表現媒体を活用し 空間自体を作品と向き合える場として演出しています。 僕の想いと作品が放つ感情を各々の感性で感じていいただければと思います。 今年6月にパリのルーヴル美術館で披露した国内未発表の作品を含め、 新作などの様々な作品を展示しています。 立体作品制作時に作曲した空間内に流れる新曲のシングルも特別販売しています。 会期中は12~16以外は在廊していますので是非この機会にお会いできればと思います。 会場詳細はこちらからどうぞ。 (会場ギャラリーのページに飛びます) |
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November 2023
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