責任
-sense of responsibility-
時代背景をテーマとするのは難しい。それほどまで壮大な歴史があるからだ。
ただそれらを明確にビジュアルとして捉えてみると、とてもシンプルで分かりやすい。
古来の技法により灯油窯で炭化焼成した頰鎧を象った磁器を、敢えて割った上で金継ぎを施したもの(画像右)と、
重厚なガラスで作った頰鎧に口にエアライフルで粉砕したiPhoneを詰め込んだ(画像左)。
歴史的技法や素材で作り上げた渋めかしいものと、対する冷たい印象のガラス。
現代社会を卑下し過去に陶酔するのではなく、現代に課された課題と先に待ち構える目的を
暗示させることにより鑑賞者各々に思考させるべく疑問を投げかける。
Exhibited in Musée du Louvre/ Gallery Tomo/ Jyohana oriyakata/ Studio TAO