普段僕は自分の過去というものには執着しない。 それは忘れるというよりも、常に先のことを考えてしまうが故に今以降の事を考えるので精一杯になってしまう。 どんなクリエイターも「作品」と言えるものを作り出すまでには長いプロセスが存在する。 最近は各方面の職人や業界と組んで仕事をすることが多くなり、 彼らの修行という「プロセス」を目の当たりにし、興味関心を抱いていた。 ふとこのデッサンたちを見返したとき、自分自身も実際そんな期間もあった事を思い出した。 今もこうして当時の経験を糧に制作活動をしながら生きている姿を、当時の自分は全く想像していなかっただろう。 大学卒業後もコツコツと何かに励んでいたこともあった気がするが そこらへんは忘れた。 木炭をケンケンに尖らせて削り、紙を切り刻むように描いた線の重ね合わせで立体感を出す
このオリジナルの技法は不可解なフェチズムを感じる。 10月から僕の地域でもゴミの有料化が始まる。 今見ても個性的で変態性の滲み出る面白い数点を残して、焼却処分しようと思う。
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「過程が大切。」 それは厳密に言えば間違っている。 一番大切なのは結果だから。 美しい結果が出来てこそ、過程の美しさがそれを際立たせる。 結果が出ていないのにも関わらず、プロセスの努力や拘りを説いたところで 「だから何?」というのが正論だ。 良い人、良い仕事とは何か。 僕はモノ創りをする立場の人間である故、この分野に焦点を当ててみる。 そのプロセスがしっかりしているかどうか。 そしてそれが美しい結果となっているか。 「卵が先か鶏が先か」という問題に行き着くが、 当然の如く卵が先だ。 「無言実行」 常にそうありたいと思う。 その先で過程の魅力を伝えていく立場の人間が必要になる。 お客さんと創り手のあいだに立つ人たちにギャラリスト、お店、ジャーナリストなどがいる。 創り手の魅力やバックグラウンドを独自の視点で社会に伝えられる そんなスペシャリストたちと本当の意味での「仕事」がしたい。 作品を生み出すまでが僕の「仕事」。 それを演出するのが間に立つ人の「仕事」。 お店の規模は関係ない。 経験の長さも関係ない。 共に感動を届けてくれる方、常に探しています。 photo from 'GASSHO projects'
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February 2019
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